今週、福島県国際交流協会に職場体験で4名の中学生が訪れました。
中学生のみなさんによる体験レポートをお届けします!

僕は、今回の国際交流協会での体験で、「やさしい日本語」という言葉が一番心に残りました。「やさしい日本語」というのは、僕たち日本人が、日本にいる外国人と接する時に大切なものです。例えば、「貴重品」であれば、「大事なもの」、「ご用件をお伺いします」であれば、「どうしましたか」といった具合に、まわりくどくない、簡単な言い方のことを指します。また、なぜ「やさしい」がひらがななのかと言うと、この言葉が、簡単という意味の「易しい」と、相手を思いやるという意味の「優しい」の2つがかけられているからなのです。

 この「やさしい日本語」で話す時に大切なポイントがいくつかあります。まずは、簡単な単語に言い換えること。次に、一つの文を短くすること。最後に、カタカナ語、二重否定、敬語、擬態語、曖昧な表現は避けること。そして何より大事なのが、相手が外国人だからと身構えず、まずは一声かけてみること。仮に自分が外国に行ったとして、その国の人が「Hello」などと声を掛けてくれたらとてもうれしいですよね。相手の立場を自分に当てはめて考えると、自然と相手を思いやる気持ちが行動に表れてくるかもしれません。

 このような体験から、僕は気遣いの大切さを学びました。「日本にいるのだから、日本語を勉強してよ」と待っているのではなく、「何か自分に出来ることは無いのか」という考えを持つことが自分には欠けていたかなと思います。その大切さに改めて気づかされた体験でした。