国際理解出前講師の渡辺さんより、本宮市立白沢中学校で実施した「新しい惑星への旅」のレポートが届きました。新しい惑星に旅行する際に持っていくものを題材に、生きていくために必要なものを考える講座です。
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 我々現代の人類は、20万年前にアフリカの大地溝帯で誕生し、6万年前にアフリカを出て以降ヨーロッパアジア(ユーラシア)大陸を移動しながら各地に転居する「旅」を続けて来た。今でこそ旅は「帰ってくる」ことだが、それは歴史的に見ればごく最近のことで、長い間「探索、冒険」しながらの「生きるための糧(ものと条件)を新たに獲得するための「移動」だった。つまりは、「移動することが生きること」だった。今「生き続けるための条件」は生き物としての範囲で意識するが、かつて「生き続けるために旅」する人は現在地を離れることに常に「不安」を感じていたに違いない。人類が地球を離れて宇宙旅行をするとき、生き物としての生きる条件保証以外に、精神の安定が実は最大の課題かもしれない。
 それを見抜くかのように、中学校1年生の国際理解講座の中で「宇宙旅行するにはなにを用意する?もっていく?」の問いに「よびのまもりがみとおじぞうさま」(予備?の守り神とお地蔵さま)という答えがあった。それほど人生が長くない立場でも、いきなりこのような言葉を出せるのは、「旅」を続けて来た我々人類のDNAに刻まれた「何か」なのかもしれない。
現在、人口が爆発するほど、とりあえず生きる条件はある状態が「生きにくい」状態を作っているが、すでに生きていて心を持つ人間が生き続けるために本当に必要なのは、「安心の心を寄せられるポリシー(今まで宗教と呼んでいたことかも)」なのかもしれない。
 東京にあるモスクで、「教えというのは心のご飯です」と説明していたことを思い出した。
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 白沢中学校1年生の皆さん、ありがとうございました。