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こんな時どうする Q&A

入学・編入前

学校生活

Q1今度、外国の子どもが入学(編入)するのですが、手引書はありますか?
文部科学省では、日本語指導などに関する体系的・総合的なガイドラインとなる「外国人児童生徒受け入れの手引き」を作成しています。また、CLARINETを開設し、様々な日本語指導の教材や資料などを掲載しています。
その他様々な機関で手引書を作成しているのでリンク集をご覧ください。
Q2日本語がわからない保護者や外国の子どもに、日本の教育制度を説明したいのですが、外国語で書かれたものはありますか?
文部科学省では、「外国人児童生徒のための就学ガイドブック」を作成しています。
Q3外国出身の保護者と言葉が通じません。通訳してくれる人はいますか?
当サポートセンターでは、電話で保護者の方に説明する際、専用電話(トリオフォン024-524-1316)を使って通訳することができます。また、通訳・翻訳を行うふくしま多文化共生サポーターの登録者を紹介することができます。
Q4外国の子どもの編入に当たって、学年をどのように決めたらいいですか?
外国籍の場合、必ずしも年齢に見合った学年に編入しなければならないというものではありません。日本語習得のため、本来の学年より下の学年に編入させたりするケースもあります。ただし、実年齢が中学1年生に該当する場合は、学年を下げて小学校に編入すると、高校入試の時に来日後3年以上が経過してしまい、福島県立高校外国人生徒等に係る特別枠選抜の該当者とならなくなります。このことも考慮に入れて判断することが必要となります。さらに、母国の学校に飛び級や落第がある場合、保護者や当人に対し日本では一度学年を決めたら変更できないことを説明する必要があります。
このように保護者と当人に様々な情報を提供し納得してもらったうえで、総合的に判断して学年を決める必要があります。
当センターでは、その他様々な事例を紹介することができます。
Q5外国の子どもの母国では、日本と同じ教科や学校行事はあるのですか?
外国の学校では、体育や音楽の授業がなかったり、英語で数学を勉強していたりと教育事情は様々です。外務省「諸外国・地域の学校情報」では、外国の様々な教育事情を紹介しています。当サポートセンターでは、外国の学校の様子を教えてくれるふくしま多文化共生サポーターを紹介することができます。
Q6日本語が全くわからない外国の子どもと、どのようにコミュニケーションをとったらいいでしょうか?
その子どもが日本語を分からなくても、日本語で話しかけることが何よりも重要です。そのことで、その子どもは、自分は無視されていない、見ていてもらえるという安心感を得ることができます。是非、クラスメイトにも日本語で話しかけるように指導してください。
それに加えて、絵や写真、実物を示したり、ジェスチャーを交えながら簡単な日本語でゆっくり話しかけてみましょう。
外国の子どもはみんな英語が通じるとは限りません。また、子どもの年齢や学習歴によっては、母語で書かれたものが読めるとも限りません。
当サポートセンターでは、日本語が分からない子ども用の日本語学習教材を紹介したり、母語ができるふくしま多文化共生サポーターを必要に応じて紹介したりすることができます。
Q7外国の子どもに日本語を教えたいのですが、どのようにしたらいいですか?
外国の子どもにとって日本語は外国語です。例え小学1年生の国語の教科書であっても、外国の子どもにとっては難解です。なぜなら、国語の教科書は、ある程度日本語を聞いて理解し、話せる子どもを対象に、日本語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、思考力及び言語能力を養うことを目標に作られたものだからです。
そのため外国の子どもには、第2言語として日本語を学ぶ子ども用の日本語テキストを使用するほうが効果的です。様々な機関が、WEBから無料ダウンロードできる日本語テキスト指導書を開発しています。
また、当センターでは、様々な貸出図書等を備えています。また、地域のボランティア日本語教室も紹介しています。
Q8外国の子どもが教科を学習するために役立つ教材はありますか?
文部科学省では、言葉と教科の学びを結びつけ、子ども一人一人に日本語で学習に参加するための力をつけることをねらったJSL(Japanese as a Second Language)(小学校編)(中学校編)の開発を行ってきました。
また、様々な機関等が、外国の子ども用に教科学習につなげることを意図した日本語教材や外国語に翻訳された教科書、子どもの日本語の力に合わせて書き直した教科学習用教材(リライト教材)を作成しています。
Q9外国の子どもが、友だちの消しゴムを勝手に使ったり、貸してもらってもありがとうを言わなかったりしたため、
友人関係がぎくしゃくしています。 外国の子どもが、みんなと掃除をしたがりません。どうしたらいいでしょうか。
外国の子どもたちは、日本の文化や価値観を知らずに学校に来ている場合があります。国によっては、「貸して」とか「ありがとう」と言うことは非常に他人行儀であると捉え、親しい関係であればあるほどそのような言葉を使わない文化もあります。
また学校の掃除は、掃除業者が行う国もあり、学校で掃除をしたことがない外国の子どももいます。このような場合、礼儀がなっていない、ルールを守らないと決めつけず、その子どもに日本の習慣と、それをしないとどのような影響があるかを教えてあげてください。
当センターでは、様々な事例や異文化摩擦に関する貸出図書等を紹介しています。
Q10学校に来て、日本語を教えたり学習の支援をしたりしてくれる人はいますか?
福島県教育委員会の学習支援ボランティア登録分野の一つに「外国出身者支援」がありますので、各教育事務所社会教育課まで問い合わせてください。
また、市町村教育委員会の中には、独自に支援体制を設けているところもありますので、各市町村教育委員会まで問い合わせてください。
なお、当センターでは、外国の子どもに対して日本語学習の支援ができる、または母語での通訳ができるふくしま多文化共生サポーターを紹介することができます。
Q11日常会話は問題がないのに、授業内容の理解が難しい外国の子どもがいるのですが・・・。
日本語による会話能力が高くても、教科を理解するための日本語能力が身についているとは限りません。例えば、日常会話で使う「全部でいくつ?」はわかっても、算数の学習で使う「あわせていくつ?」が理解できないケースや、「40分経つと何時?」の「経つ」が理解できないケースなどがあります。このように教科書に出てくる言葉を知らないため、いくら学習能力があっても問題が解けないこともあります。このような場合、短絡的に学習障害と決めつけず、日本語能力の問題なのかどうか確認する必要があります。ただし、日本語能力の問題なのか学習障害なのかの見極めが難しいことも確かです。
Q12外国の子どもが、最近何か悩みを抱えているような様子なのですが・・・。
外国の子どもたちは自分の意思に関係なく、保護者の都合で来日する場合がほとんどです。そのストレスは計り知れません。様々な悩みを自分の言葉(母語)で聞いてもらうだけで心が落ち着くこともあります。当センターでは、必要に応じて母語ができるふくしま多文化共生サポーターを紹介することができます。