事例8地域との連携で大きな成果をあげたケース
対象:フィリピン出身男子生徒(14歳)
- 子どもの状況
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- 3月に来日し、地元のボランティア日本語教室に通って日本語の初期指導を受ける。
- 6月、年齢相当の学年より1学年下の中学2年に編入。
- 日本での高校進学を希望している。
- 支援計画
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- 目的:授業に自力で参加できるようになるための日本語指導
- サポーター:日本人日本語指導者
- 内容:日本語での日本語指導
- 期間:10月~12月(2時間×週2回×12回=48時間)
- 方法:サポーターと別室で学習(取り出し)
- 経過
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- サポーター及び当該生徒は英語ができたため、サポーターは英語を補助的に使って日本語指導を行った。
- 結果
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- 日本語での会話がみるみる上達し、部活動、生徒会活動にも積極的に参加し、スピーチコンテストでは学校を代表して県大会に出場するなど、充実した学校生活を送れるようになった。
- 支援終了後は、教育委員会が自主財源を確保し、3学期も同じサポーターで支援を継続。
- ポイント
- 地元の国際交流協会による日本語の初期指導、教育委員会のバックアップ、学校の配慮、サポーターの適切な日本語指導といった協力体制が整うと大きな成果があがる。