2024年7月2日から4日間、「中学生ドリームアップ事業」の一環として、福島市立福島第二中学校の生徒さんが職場体験にいらっしゃいました。

参加してくれた中学生の体験・感想をお届けします。

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福島第二中学校の斎藤です。

わたしは、外国に興味があったので、国際交流協会に職場体験活動に来させていただきました。

一週間で体験した活動はたくさんあります。まず、どの仕事でも基本の基本である名刺交換。基本とはいっても、私は名刺交換の作法を知らなかったので、それを知れただけでも大きな収穫だと思います。ちなみに、先ほど書いた事務作業というのはイベント用の資料を作成させていただきました。ハサミで切り取って貼っていくという地道な作業でしたが、出来上がった時の達成感がすごくて、この職場体験で一二を争うくらい楽しかった活動です。他にも、人材育成プロジェクト(通称:カラプロ)についての説明や、国際交流員や通訳員とのお話、やさしい日本語講座だったり、パスポートの取り方や、ユイバースについて、外国人の子供サポート事業だったりをやらせていただきました。もちろん、JICAの活動についての説明や、この文章の作成も体験活動で行わせていただきました。

おもしろい活動ばかりでしたが、その中には難しいものもありました。例えば、外国人の子どもサポート事業にて、異国体験をしようということで十分間だけ中国語で社会科の授業を受けました。中国は習ったことがなかったので、当然さっぱりわかりません。いきなり海外に行くとこうなるのか、というシミュレーション体験をさせていただきました。でも、授業を受けるのはまだしも、テストとなると言葉が聞き取れないのに文字なんて読めるはずもなく撃沈しました。でもここで、言語の面白いところを知りました。なんと、中国語の漢字は日本語の漢字と同じものや似ているものがあり、なんとなく予想が付いたりするのです!もちろん、ほんの一部ですし、大半は分かりません。でも、少しでも分かった!となったときの喜びがすごくて、もしかしたらこれを届けるのが子供サポート事業のやりがいなのかもしれないな、と感じました。

他にも、印象に残った活動があります。それは、通訳員の方とのお話です。もちろん、まじめに通訳のお仕事についても質問したのですが、親しみやすい方々で、外国の文化についても聞いてみました。まず、ポルトガル語の通訳員さんのお話で面白かったとは、ブラジルはパーティーに遅れていくのが礼儀だということ。なんと、「二時から始まるよ」と言われたら、二時に家を出るそうです。時間厳守の日本では逆に遅れていくのは悪印象ですよね。しかし、ブラジルは逆らしく、ほぼ同時刻に行くともしかしたら、準備が終わってなくて迷惑かもしれない、ということで三十分くらい後に行くらしいです。ちなみに、誕生日パーティーに行ったらケーキを食べるまでは帰れないそうで、ケーキを食べるのは一番最後にすること。つまり最後終わるまで一度パーティーに行ったら帰れなさそうですね。
韓国の通訳員さんのお話では、韓国では逆に茶碗を持って食べると下品らしいです。日本では茶碗を持たずに食べる方が下品な印象があるのですが、近い国で、同じお米が主食、茶碗だって似ているのに、真逆なところがあるのはとても面白いとわたしは感じました。でも、似ているところもあります。さっきの中国語の授業の話のように、漢字由来の韓国語は何となく聞き取れたりするのです。ハングル文字ではあるものの、キリンはキリンと発音しているように聞こえますし、カバンもカバンと発音しているように聞こえるのです。びっくりですよね。

事務作業やこの国の文化の豆知識など、日常生活で使えることをたくさん学ばせていただきました。もちろん、将来に役立つことも学ばせていただいて、JICAやカラプロの存在自体私は知らなかったので、もっとそういう事業を知っていけたらと思います。
とても楽しい一週間でした!

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齋藤さん、一週間ありがとうございました。カラプロにもぜひ参加してくださいね!