「外国人の目を通して見た福島!」インタビューVol. 16は、福島県生活環境部国際課で、国際交流員として働くアナベル・プルノモさんにお話をうかがいました。

■あなたのお名前を教えてください。

アナベル・プルノモです。アナベルは、「ベル」はフランス語で「美しい」という意味があって、綺麗という意味があって、「アナ」は「恵み」という意味があります。姉が2人いますが、どちらも「恵み」という意味が込められた名前を持っています。

■アナベルさんは、どの国で生まれたのですか?

生まれ育ちも、カナダのブリティッシュコロンビア州です。その州にあるバンクーバー市から、車で1時間ほどのところに実家があります。

■どんな仕事をしているのか教えてください。

福島県生活環境部国際課で、国際交流員として勤務しています。国際課では、英語での情報発信、英文の校正、通訳、福島県国際課のInstagram「Fukushima Today」(https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16005e/fukushima-today.html)の取材や制作に携わっています。また、JETプログラム(https://jetprogramme.org/ja/)で外国語指導助手(ALT)の相談支援をしています。それから、「国際理解出前講座」で福島民にカナダについて紹介しています。先日は石川町で、900人ほどの中学生・高校生の前で講演しました。緊張しましたが、面白い質問もあって、とても楽しかったです。どんな質問だったかというと、「シャチが好きですか?」というものでした。スライドの中でシャチの画像があったからでしょうね(笑)。「かっこいいところが好きです」と答えました。

■どうして日本/福島に来ることになったのですか?

小学校・中学校で公用語のひとつであるフランス語を勉強したことで、語学に興味を持ちました。英語とは違う言語に挑戦してみたいと思っていたところ、高校生の時にフランス語、スペイン語、中国語と日本語の教科があったことから日本語を選びました。結局そこから日本語に夢中になってしまい、日本人の友だちもたくさんできました。その友だちはみんな優しく、日本に言語や文化についてもっと勉強しに行きました。JETプログラムでは日本国内の赴任地は特に希望しなかったのですが、福島に来てみて「都会と田舎の間」のような、自然が豊富なところが気に入っています。自然に触れると幸せになります。福島は「小さな幸せ(=自然)」がたくさんあると感じています。

■福島で生活したり仕事をしていて、楽しいと感じたことを教えてください。

楽しいことは、旬の果物をたくさん食べられることです。夏は桃をたくさん食べましたし、昨日は柿を食べました。梨も好きです。仕事としては、福島県の国際交流に貢献できることをやりがいだと感じています。福島に来る前は、大学やボランティアのプログラムを通して言語や文化の交流をする機会をいただき、語学の力だけでなく、人としても成長するきっかけになったと思います。以前はとてもシャイで、これまでの国際交流のおかげで、自信を持てるようになり、自分についてもっと知ったり様々な人と友達になったりすることができました。福島では、今度は私がそのような機会を他の方に提供できるように頑張っていきたいと思います。

■プライベートではどんなことをしていますか?

友だちとのんびり、ぶらぶらと散歩に出かけています。「落ち着いた冒険」という感じでしょうか。この前、飯坂温泉でカフェを見つけて、お店の人と知り合いになり「飯坂けんか祭り」のことを教えてもらったので見に行きました。あいにくの雨でしたけれど賑わっていてとても楽しかったです。

■アナベルさんが生まれ育った国と日本で異なることはありますか? そのことで困ったり驚いたりしたことがあったら教えてください。

着任した最初の日、職場がとても静かなことに驚きました。カナダでの就労経験はないけれども、ちょっとしたおしゃべり(small talk)をしていたりすると思うのですが、こちらはお昼休みもとても静かなんですね。それから、エレベーターの管理にも驚きました。乗っている人が、これから乗る人のためにボタンでドアを直ちに開けたり閉めたりすることにも驚きました。日本の秩序が感じられます。そういえば、エレベーターの中での「職位に応じた乗るべき位置」を日本に来てから学びましたが、今はもう覚えていないのですけど(笑)、それもカナダではないことですね。

■実際に住んでみて、日本について思うことは変わりましたか?

日本について「シャイな国民、なかなか手を挙げない」など聞いていたので、改めて身をもって感じたということがありましたが、驚きはしませんでした。日本に観光に来た人が言ったことが、全ての日本人に当てはまるわけではありませんよね。いろいろな人がいて、それが当然のことだと思っています。

■福島の好きなところや、もし気になるところがあったら教えてください。

私は自然が豊かなバンクーバーの出身なので、山に囲まれている福島の自然を毎日見ていて、本当に癒されます。福島県は海にも近いですし、故郷のバンクーバーと似た地理であることも好きです。私の実家の辺りと似ているところですが、公共交通機関は少ないので、自動車の運転ができない私には少し難しいです。しかし公共交通機関があることだけで、十分だと感じます!

■福島を世界の人たちに知ってもらうために、日本人ができることは何だと思いますか?

福島県は「ホープツーリズム」(https://www.hopetourism.jp/)に力を入れてますね、それはずっと継続してほしいと思います。また、SNSの力を活用した方がいいと思います。観光スポットはもちろん、普段の生活でも「これが福島だよ!」と発信するのです。それから、いくつかあると知っていますが、福島を舞台にしたドラマやアニメをもっとつくったらとても面白いかもしれません。そういった「ソフトパワー」を活かしてほしいです。

■これを読む人たちへ、アナベルさんからメッセージをお願いします。

日本には、東京や京都などの有名な都市だけではなく、47の都道府県があります。いろいろな景色や、地域のお祭りや文化があります。これから福島県内だけでなく日本の各地を訪れることで、「『多様な日本』のひとつである福島」としての魅力を知っていくことになると思っています。

アナベル・プルノモさんは若々しく聡明であり、適切な言葉を選んで答えてくれる様子には誠実さを感じました。また、彼女はとても流暢な日本語を話すので、彼女が外国の出身であることを忘れるほどでした。カナダや世界と福島をつなぐ架け橋として、アナベルさんのこれからのご活躍をとても楽しみにしています。