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サポーター活動の事例

トピック日本の給食が食べられない

日本はほとんどの学校で学校給食がありますが、この給食が食べられないと訴える外国の子どもがいます。
外国の子ども特有の食べられない理由は主に2つあります。

一つ目は、宗教上の理由。
イスラム教徒は豚肉が食べられません。豚肉だけでなく、原料に豚が使用されているゼラチンや調味料も禁忌です。

また人によっては、豚肉以外の肉でも、イスラム教のルールに従って流通しているハラルフード以外は食べられないこともあります。
一般的には、アレルギーのお子さんと同様、家庭からお弁当を持ってくることで対応していることが多いですが、

牛乳だけは飲みます、豚が使用されていない日は食べますなど、何が食べられないかは家庭によって千差万別ですので、保護者の方によく聞いて、ケースバイケースで対応することが求められます。

食べられない理由の2つ目は、口に合わないこと。
生まれ育った味とは違う外国の味付けはなかなか食べられないということは大人もありますが、子どもも「食べたくない」と給食を嫌がるケースがあります。
あるフィリピン出身の児童は、転校初日、学校給食のカレーの匂いを嗅いで吐いてしまいました。

学校では、食べられる物だけ食べるように指導し、半年後には学校給食にも慣れ、何でも食べられるようになったそうです。

学校給食が口に合わないと訴える子どもの場合、それが単なる好き嫌いの問題だとしたら

ぜひ日本人の児童生徒と同じ対応をしてください。そうしないと「外国人だから好き嫌いを認める」となってしまい、かえってその子の立場を悪くすることもあります。

そして、保護者の方に日本の学校給食の意義を説明してご理解いただくことをお勧めします。